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ギリシャの破綻は必然:秩序あるディフォルトを狙うEU、それでもギリシャ人は幸福だ!ヨーロッパ内の南北問題 (AJER動画2本付き)

投稿日:2011,10,13

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  こんばんは。 昨日から、秋の花粉症で大分、苦しんでいます。(泪)
今回はアレルギー症状が、鼻より目に集中的にきてしまい、瞼が赤く腫れあがってしまいました。
映像の上でも、お見苦しいところがあったのではないかと心配しております。

さて、今、市場では、ヨーロッパ金融危機に関して、安堵感が広まっています。
しかし、これは、あくまで一時的なことだと思われます。

ヨーロッパ金融危機において、一番初めにディフォールト(債務不履行)しそうなギリシャについて、解説しました。


《 ギリシャの破綻は必然:秩序あるディフォルトを狙うEU 》
藤井厳喜(政治学者) 2011年10月13日出演(1)

YouTube : http://youtu.be/NhTzK1MMaik
ニコニコ動画 : http://www.nicovideo.jp/watch/sm15875936

今や、ギリシャのディフォールトを避けることは出来ない。この事は、誰でも知っている。
日本のマスコミは、裸の王様状態で、ディフォールトするとは言っていないが、事実上、それは不可避である。
 ディフォールトとは、債務不履行という事である。つまり、借りた借金を予定通りに返せなければ、ディフォールトという事になる。
今や、ディフォールトは不可避なので、EU首脳部が狙っているのは、秩序あるディフォールトを行なう事である。
 しかも、債務削減の比率が当初は20%とされていたが、今やそれが50%以上でなければ、ギリシャを救う事が出来ないというコンセンサスが出来上がっている。
債務削減が、50%以上にならないと、ギリシャの対外債務の対GDP比率が100%以下にならないのである。

 ヨーロッパ諸国が、ヨーロッパ金融安定基金(EFSF)の基金を全て、出したとしても、それで問題が解決するわけではない。
EFSFが設立されても、既にその基金の拠出先は決まっており、その余力は約1350億ユーロしか残っていない。

万が一も、スペインやイタリアが破綻に瀕すれば、この額はあまりにも少額である。
 この2,3日、ヨーロッパ金融危機は遠のいたかのように市場は安定しているが、これは嵐の前の静けさ、としか言いようがない。


《それでもギリシャ人は幸福だ!ヨーロッパ内の南北問題》
藤井厳喜(政治学者) 2011年10月13日出演(2)

YouTube : http://youtu.be/1xRSdOsdklE
ニコニコ動画 : http://www.nicovideo.jp/watch/sm15876091

ある世論調査によれば、ヨーロッパで二番目に幸せな国民はギリシャ国民である。
信じられないような数字だが、本当だ。
国家が経済破綻してもギリシャ国民は幸せなのだ。
 これにはヨーロッパ内の南北問題というものが存在する。
その前提には世界経済の南北問題が存在する。
一般的に言って、北方の諸国は、気候が寒冷であり、人々は勤勉に働かないと生きていけない。
これに反して、南方の人々は、自然環境に恵まれているので、それほどセコセコと働かなくても生きてゆく事が出来る。

 このような南北間の気質の相違がヨーロッパの金融問題の背後にも、存在するのではないだろうか。
 地球の南北問題と、ヨーロッパの南北問題を、重ね合わせて考えてみたい。

欧州の南北問題の詳細については、『日本はニッポン―金融グローバリズム以後の世界』 http://youtu.be/F-kxOLgKqw4  http://www.amazon.co.jp/dp/4862860451 をご覧下さい。

欧州経営危機の仕組みについては、 『超大恐慌の時代』 http://www.amazon.co.jp/dp/4537258357 に詳しく書いてあります。




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【藤井厳喜アカデミー関係動画・復習用の動画再生リストが出来ました】
■再生リスト【第1弾・藤井厳喜アカデミー国民の為の政治学講座・全篇
 http://www.youtube.com/watch?v?=zn5eCTbgHxc&list=PL72D9C8776C?E15846 ← 2010年2月1日開校のガイダンスから全12回講義、補講まで全講座をまとめました。
■再生リスト2 【近現代世界の国際秩序の変遷:新しい世界史
 http://www.youtube.com/playlis?t?list=PLE25877D424835D45
 こちらは2010年1月20日の藤井厳喜・講演会で「近現代世界の国際秩序の変遷」について語ったものを、リストにまとめてみました。この日、私が伝えたかった事は、歴史的な時系列を振り返り、日本が大局的に言って、国際関係のどのようなポジションにいるかという事です。米ソ冷戦後の世界にの権力構造がどのようなものになるか、という点を大胆な仮説も含めて、語らせてもらいました。
ここで取り上げる動画は限られた時間の講演の中の一部の内容ですが、大学で私の『国際関係論』や『新しい世界史』の授業を受講される方のご参考にもなればと思い、取り上げます。
■再生リスト3【第2弾・藤井厳喜アカデミー 経済篇(随時更新)
http://www.youtube.com/my_playlists?p=E4F42E64ED2C36F7

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