藤井厳喜WEBサイト 公式ブログ プロフィールは、こちらトップに戻る 藤井厳喜WEBサイト | Fujii's Focus For Future 公式ブログ

「アメリカにおける絶対自由の力:リバタリアンとは?」「2人の聖人と1人の哲人と1人の賢人の本を読む」(AJERチャンネル出演:動画2本付き)

投稿日:2011,09,15

※ 藤井厳喜、『日本人が知らないアメリカの本音 』(PHP研究所・1470円、8月6日発売)、『超大恐慌の時代 』(日本文芸社・1680円、6月24日発売)、共に好評発売中です。
★  藤井げんき・政治活動専用のアドレスが出来ました【 gemki.fujii7@gmail.com 】
【藤井厳喜Twitterサイト】(日夜、Twitterならではの活動のリアルタイム実況中継や裏話等もしています。)
https://twitter.com/GemkiFujii
  blog_neko-mini.jpg

★おしらせ★ 藤井厳喜のAJERチャンネル出演動画の再生リストができました。出演の都度、随時更新してゆきます。是非、御活用ください。
 http://www.youtube.com/playlist?list=PLE09AEB972E22D31B&feature=mh_lolz
★おしらせ2★ 【第3弾・藤井厳喜アカデミー 国際関係論入門・再生リスト】 http://www.youtube.com/playlist?list=PL0A8A37735B5EEDC4 
 ↑ こちらもUPの都度、随時更新してゆきます。是非、合わせてご活用ください。


こんにちは!私は無事、メキシコに到着し、現在はメキシコシティーで、元気に活動をしております。
メキシコでは、本日が国で一番大切な「独立記念日」の為、町中が大変賑やかで、メキシコシティーでは、道路は大渋滞です。
天気も良く、こちらはとっても暑いです。大変な熱気、活気ですよ!

 出発前に、本日公開のAJERチャンネルの収録をしました。以下の動画が公開されましたので、是非、ご覧ください。

1/2【藤井厳喜】リバタリアンとは?アメリカにおける絶対自由思想の力 AJER
 

《リバタリアンとは? アメリカにおける絶対自由思想の力》
藤井厳喜(政治学者) 2011.9.15(1)
YouTube: http://www.youtube.com/watch?v=ywTq7QOekjk 
ニコニコ動画 : http://www.nicovideo.jp/watch/sm15611948
 リバタリアンは、アメリカの政界において特異な位置を占めています。

一言で言えば、徹底的な「小さな政府」を追求する人々がリバタリアンです。

 しかし、リバタリアンの源流は、意外なことにリバタリアンの源流は、米国第3代大統領ジェファーソンが唱えた「反連邦政府主義」です。

リバタリアンは、連邦政府の権限が大きくなることを嫌います。
リバタリアンは現在は「共和党の草の根保守派」やティーパーティの一角を成していますが、その源流はアメリカ草創期に連邦政府を必要としないと説いた「アンチ・フェデラリスト」にまで遡ります。
 リバタリアンのように、徹底した「小さな政府」の主張は、日本人には受け入れがたいものがあるでしょう。

国の経済が大不況に陥った時、日本人は国家政府に最終的な救済を求めますが、リバタリアンはそうではありません。
彼らはあくまで民間の力による経済の回復を主張します。

どんな大不況の時にあっても、政府は小さければ小さい程よいというのがリバタリアンの主張なのです。

一見、アナーキズムにも近い、このような主張がアメリカ保守主義の一角に厳然として存在するのは興味深いことです。

 日本人に分かりにくい考えだけに、彼らの主張に先入観なしに耳を傾けてみる必要があるでしょう。
2012年の米大統領選挙においては、ロン・ポール下院議員がリバタリアンを代表して共和党予備選挙に出馬しています。

彼は既に何度か大統領選挙にチャレンジしてきましたが、常に泡沫候補扱いでした。
しかし今回の大統領選挙においては、ロン・ポール下院議員は多くのアメリカ国民の関心を集めています。

アメリカ経済が破綻に瀕している現在、リバタリアンの徹底した「小さな政府」の主張が、より多くのアメリカ国民の支持を獲得するようになってきています。

詳しくは、拙著『日本人が知らないアメリカの本音 』をご参照ください。



【藤井厳喜・書評】2人の聖人と1人の哲人と1人の賢人の本を読む?仏教・論語入門と原発と李登輝元台湾総統 


 
《藤井厳喜・書評: 2人の聖人と1人の哲人と1人の賢人の本を読む- 仏教・論語入門と原発と李登輝元台湾総統》
藤井厳喜(政治学者) 2011.9.15(2)

YouTube :  http://youtu.be/44N_NM46XQE 
ニコニコ動画 :  http://www.nicovideo.jp/watch/sm15612035

今回は、読書の秋ということで、以下の本について取り上げさせて頂きました。

・ 『つぎはぎ仏教入門』  呉 智英著
・ 『現代人の論語 (文春文庫) 』 呉 智英著
・ 『原発はなぜ日本にふさわしくないのか 』 竹田 恒泰著
・『哲人政治家 李登輝の原点 (WAC BUNKO) 』 黄 文雄著


 呉智英さんは、私が最も尊敬する評論家の一人です。
日本で最も鋭い批判的知性をもった人物です。

 7月に呉さんから『つぎはぎ仏教入門』(ちくま書房)という仏教概論の本を送ってもらいました。
忙しかったのですが、半日ほどかけて一挙に読了してしまいました。
2500年前にインドに生まれた釈迦という人物が、どんな事を解いていたのか、彼の悟りの実態とは何であったのか。
それらを最新の仏教学の成果をもとにしながら、極めて分かりやすく説明してあります。

仏教に興味のあるすべての日本人に是非、読んで欲しい仏教入門書です。

 釈迦は、信仰を捨てて、悟りを開いたのでした。
信仰は迷信であり、悟りとは理解と認識に他なりません。

極めて合理的な認識です。ここに仏教の神髄の1つが存在するのでしょう。

 私は呉さんの仏教入門を読みながら、私の恩師である坂口三郎先生の『現代文明の解剖―世界の危機と日本の知恵 (1976年) 』その他の著作を思いだしていました。

坂口先生の仏教論と呉さんの仏教論には符合するところが、極めて多いと思います。

 この呉智英さんが以前、上梓した名著が 『現代人の論語 』です。
この本では思想家・孔子の神髄に呉さんが迫っています。

孔子を我々の同時代として捉えながら、その思想の本質を分かりやすく説明しています。

呉さんは、しばらく論語塾を開催していましたが、その後、この塾は閉鎖されたと聞いています。

それから何をしているのかなぁ、と思っていたら、そこで出て来たのが『つぎはぎ仏教入門』でした。
呉智英という我々の同時代人の批評家は、その鋭い批判的知性で、孔子と釈迦という2人の聖人を徹底的に解剖してしまったようです。

所謂、専門家には成し得ない、このような大胆な試みに、見事に成功された呉さんの批判的な、しかし極めて常識的な思考能力に心から敬意を表したいと思います。


 もう1冊のお薦め本が、アジアが生んだ現代の哲人政治家、李登輝先生に関する本です。
黄文雄さんが書いた『哲人政治家 李登輝の原点 (WAC BUNKO) 』がそれです。

李登輝先生は、クリスチャンでありながら、武士道をも極めて高く評価しており、ある意味で「武士道」を実践されている方です。
李登輝先生の『「武士道」解題―ノーブレス・オブリージュとは (小学館文庫) 』は、後世に残る名著と言えるでしょう。

 武士道とキリスト教信仰が、どのように李登輝先生の中で融合されているのか。この謎を解くには、この 黄文雄さんの本を読むのが一番です。

 李登輝先生は、台湾が生んだ偉人であるのみならず、世界史に残る哲人政治家です。
一面から見れば、李登輝先生は、戦前の日本教育が生んだ最高の人物の一人でもあります。
日本人自身が己のアイデンティティを回復する為にも、この書を読む事は極めて有効でしょう。

 最後にお薦めしたいのが、竹田恒泰さんの『原発はなぜ日本にふさわしくないのか 』 です。

周知のように、竹田恒泰さんは明治天皇の玄孫にあたられます。
つまり、竹田さんの父系4代前のおじい様が明治天皇であられます。

 竹田さんは近年、「皇統保守」を唱えられて、言論人として独自の地位を確立されてきました。
その竹田さんが、敢えて、国民に訴えた脱原発の本が、この『原発はなぜ日本にふさわしくないのか 』 です。

あくまで日本の伝統を堅持し、日本の伝統文化を愛する立場から、原子力発電所なる現代のテクノロジーが、如何に日本文化にふさわしくないかを詳細に、そして明快に論証されています。

保守派の反原発論というと意外性をもって受け止められる方も多いでしょうが、先入観を捨てて、是非、真摯に読んで頂きたい本です。

竹田恒泰さんは、まごうかたなき平成日本における賢人の一人であると思います。

日本という国が、誤まった方向に行かないように、そして正しい方向に向かうように、常にその針路を示され、警告を発しておられる方であると思います。


takeda-fujii-taidan1.jpg

なお、竹田恒泰さんとは、先生の御著書である『原発はなぜ日本にふさわしくないのか 』をもとに、先日、対談をさせていただきました。

この事につきましては、後日、また改めて詳しくご報告をさせて頂こうと思います。
是非、ご期待下さい。


 以上、本日は、秋の読書の季節を迎えるにあたり、2人の聖人と1人の哲人と1人の賢人の書を紹介させて頂きました。











↑ 藤井厳喜、最新作です!8月6日発売開始のAmericaウォッチング本です!! 






↑ 6月24日発売!! 世界全体の経済の変化、超無秩序化に進む各国の構造については、こちらをご参考下さい。本書では、今年になってからの中東動乱が与える影響、欧州経済危機について、詳細に解説しています。




【藤井厳喜アカデミー関係動画・復習用の動画再生リストが出来ました】
 ■ 再生リスト【第1弾・藤井厳喜アカデミー国民の為の政治学講座・全篇
 http://www.youtube.com/watch?v?=zn5eCTbgHxc&list=PL72D9C8776C?E15846
 2010年2月1日開校のガイダンスから全12回講義、補講までの全講座をまとめました。

 ■ 再生リスト2 【近現代世界の国際秩序の変遷:新しい世界史
 http://www.youtube.com/playlis?t?list=PLE25877D424835D45
  こちらは、2010年1月20日の藤井厳喜・講演会で「近現代世界の国際秩序の変遷」について語ったものを、改めてリストにまとめてみました。
 この日、私が伝えたかった事は、歴史的な時系列を振り返り、日本が大局的に言って、国際関係のどのようなポジションにいるかという事です。
  米ソ冷戦後の世界にの権力構造がどのようなものになるか、という点を大胆な仮説も含めて、語らせてもらいました。
ここで取り上げる動画は限られた時間の講演の中の一部の内容ですが、大学で私の『国際関係論』や『新しい世界史』の授業を受講される方のご参考にもなればと思い、取り上げます。

 ■ 再生リスト3 【第2弾・藤井厳喜アカデミー 経済篇(随時更新)
 http://www.youtube.com/my_playlists?p=E4F42E64ED2C36F7

 ■ 再生リスト4 【藤井厳喜AJER出演:経済解説番組
 http://www.youtube.com/playlist?list=PLE09AEB972E22D31B&feature=mh_lolz
 ↑ 随時、更新してゆきます。





※ 藤井厳喜へのメッセージ、講演や仕事等の依頼も、以下アドレスまでお願いいたします。

ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ事務局e-mail : info.cfg.future@gmail.com

★ 【 Cambridge Forcust Group of Japan.Co 藤井厳喜チャンネル】
   http://www.youtube.com/user/zingrace1213 (登録自由)


★ 藤井厳喜は、「にゃんこ・ザ・プロジェクトhttp://nyanpro.com/ を応援しています!(ΦωΦ)ノ 猫ファンの皆さん(ΦωΦ)ノ クリックください!!
nyanko-logo.jpg


 ↑ 好評発売中!是非、御感想をお寄せ下さい♪ 
「日本はニッポン!」特設ページ( http://www.sowa.ne.jp/nippon/ )も出来ました。