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日本経済活性化の新ヴィジョンー300兆円の国家ファンド設立を(AJERチャンネル出演:動画2本付き)

投稿日:2011,08,28

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★お知らせ★ 既にお知らせしておりました、藤井厳喜アカデミー第3弾「国際関係論・概論」は、9月4日(日)から、毎週日曜に開講いたします。本ブログ上とYouTubeチャンネルでの公開となります。
★おしらせ2★ 9月3日(土)福岡での藤井厳喜講演会が、一般参加可能となりました。
 お申込み用紙・詳細パンフレットPDFはこちら。  http://www.data-max.co.jp/2011/08/24/110824_fujii.pdf 
9月3日(土)11時開場、福岡市博多区のIPホテル福岡(旧・東京第一ホテル)で、藤井厳喜を講師に招いた昼食付き特別セミナーが開催。会費はひとり3,000円(ランチ代込み)。定員は先着で80名まで。
詳細は、主催者HPをご覧ください♪ http://www.data-max.co.jp/2011/08/post_16074.html
★おしらせ3★ 藤井厳喜のAJERチャンネル出演動画の再生リストができました。出演の都度、随時更新してゆきます。是非、御活用ください。
 http://www.youtube.com/playlist?list=PLE09AEB972E22D31B&feature=mh_lolz


 ブログの更新が、PC故障により、遅れてしまい、申し訳ございません。

明日、8月29日には民主党代表選挙が行なわれます。
事実上、日本の首相を選ぶ選挙です。

ところが残念なことに、どの候補にも、国家を再生させる明確なビジョンが欠けています。

「増税をするか、しないか」といったような、小さな論点だけが先行しています。

どの候補も、民主党の挙党一致を訴えていますが、
これは見方を変えれば、民主党のエゴイズムにすぎません。

そもそも、党の綱領すらなく、外交・国防政策においては、何ら統一したコンセンサスのない党が、一体、どのようにして、挙党一致体制を作りだそうというのでしょうか?

「与党」という権力の座に留まりたい、が為の挙党一致に過ぎないのでしょう。
党が分裂すれば、自分達が権力を失うから、その事を最も恐れているに過ぎないのでしょう。


 8月25日に、チャンネルAJERで、収録した映像を、お届けします。

以下、2つの動画をご覧ください。

《日本経済活性化の新ヴィジョンー300兆円の国家ファンド設立を》


藤井厳喜(政治学者) 2011年8月25日収録(1/2)

YouTube : http://www.youtube.com/watch?v=dC-8kd8FbUo 
ニコニコ動画: http://www.nicovideo.jp/watch/sm15416872 

[リーダー不在の日本政治]
 よく、指摘されることですが、日本の政治には、優れたリーダーが不在です。
あるフランス人ジャーナリストは、日本の政治家のレベルは、アフリカの二流国並とまで酷評しています。
それは全くその通りです。
最近では、小泉首相や麻生首相にややリーダーらしいリーダーの風格がありましたが、特に、民主党に政権が移ってからは、首相や閣僚のリーダーシップの欠落は目を覆うばかりです。

 民主党には、小沢一郎というボスはいても、真のリーダーは一人もいないようです。

 ここまではよく、言われることですが、よく考えてみれば、当然の結果といえるでしょう。
日本国には政治リーダーを育てる組織や制度が全く欠落しています。
「全く」というのが言い過ぎならば、殆ど存在していません。

 今回、民主党の選挙で、松下政経塾出身者が注目されていますが、これは当然の結果と言えるでしょう。
何故なら、松下政経塾だけが、国家レベルの政治家を育成することを目的としている唯一の教育訓練機関だからです。

 自民党が、かつて持っていた、リーダー育成のチャンネルや、組織は最早、巧く機能していません。
かつては、官僚OB、地方議員、政治家秘書や政治記者などから、次世代の国会議員をリクルートし、党と派閥が彼らを次世代のリーダーとして育ててきました。
このような、次世代のリーダー育成のシステムが、自民党サイドでも崩壊し始めてから、既に相当の年月が経過しています。

 民主政治だから、リーダーが不要なのではなく、民主政治であるからこそ、リーダーが必要なのです。
名望家や伝統的な貴族階級や富裕層が自動的に政治的リーダーを務めるような社会であれば、リーダーの育成機関は必要ではありません。

デモクラティックで、基本的に平等な社会であるからこそ、リーダーシップ教育は必要なのです。

 日本のリーダー不在は、結局、日本のリーダーシップ教育の不在の必然的な結果といえるでしょう。
 次に、次期首相に、持ってほしいような日本経済復興の大きなビジョンをここで提案したいと思います。
それは、300兆円の国家資産ファンドを創設し、これを用いて、日本経済の再生と国力増強を図るというビジョンです。

 300兆円の内の、100兆円は、東日本大震災の復興にあて、残り200兆円は、日本国内のみならず、世界的に運用して利益をあげ、国家財政の再建に役立て、また日本経済の再生と拡大に役立てます。
それでは300兆円ものお金を一体、どのようにして集めたらよいのでしょうか?



2/2【藤井厳喜】300兆円の国家ファンドで国力倍増を!ー世界の大企業と資源を買収せよ


《300兆円の国家ファンドで国力倍増を!ー世界の大企業と資源を買収せよ》 藤井厳喜(政治学者) 2011年8月25日収録
 YouTube: http://www.youtube.com/watch?v=LnKx5FeKC34 
 ニコニコ動画: http://www.nicovideo.jp/watch/sm15417189 

 300兆円の国家資産基金を集めるには、以下のような方法で行なえばよいでしょう。

 第1に、この国家資産基金は、特別国債の募集によって、資金を募りますが、この特別国債は、相続税・贈与税を一切免除します。
つまり、何億円、何十億円の資産であっても、この特別国債を持っていれば、無税で相続贈与ができるようにします。

 第二に、この特別国債を買ってくれるお金の出所は一切問わないことにします。
つまり、脱税したお金や、アングラマネーを表に出す唯一のチャンスとして、この特別国債を利用できるようにします。
これには、倫理的な問題は絡んでくるでしょうが、何しろ、何百年に一度といわれる地震や、百年に一度といわれる世界経済危機から脱出しなければならない「非常時」ですから、政府は一度だけアングラマネーの資金洗浄に目をつむる事にしたらよいと思います。

 第三に、特別国債の金利はゼロか、もしくは0.1%程度の極めて低いものにすることです。
これによって、国家の財政への負担を防ぎます。

 第四に、この特別国債は、「無期限債」とするか、少なくとも、100年債程度の超長期債とします。
これによって、短期の財政的な拘束から自由に、この300兆円を運用することができます。


 現在の日本は、皮肉なことに、「カネ余り」状況です。
個人には1400兆円の金融資産があり、企業・団体には、1300兆円の金融資産があります。

個人と団体を合わせると、日本国には何と、2700兆円の金融資産が存在しているのです。
「日本にお金がない」というのは、全くの事実誤認です。

この内、約1割の270兆円が、海外への対外資産として外国に流出しています。

純対外資産が270兆円で、日本は世界一の対外資産大国なのです。

 つまり、国の中でお金が余っているので、海外にこれだけの巨額のお金を投資しているのです。

 どんなに健全な国家経済でも、アングラ経済が表のGDPの約10%存在すると言われています。
この経験則が正しいとするならば、日本には、経済統計に出ていないアングラマネーの金融資産が、270兆円は存在するとみていいでしょう。
表に出ている2700兆円の金融資産と、裏に存在するであろう270兆円の金融資産を合わせれば、約3000兆円の金融資産が存在することになります。

 300兆円の国家再生基金をつくるということは、この3000兆円の1割を集めて活用させてもらうということになります。

 こう考えれば、300兆円という数字は、それほど無理な数字ではないでしょう。


 特に、アングラマネーの270兆円の持ち主にとっては、これが資金洗浄をして、裏金を表の世界に出す合法的な殆ど唯一のチャンスになりますから、大きな魅力があるはずです。

「アングラマネー」といっても、タンス預金のようなものから、巨大組織の裏金のようなものまでさまざまあるでしょうが、これらのお金に国家再生の役割を果たしてもらうのは、決して悪いことではないでしょう。

人間の利己心を巧みに利用しながら、それを公共の利益の増進に結びつけるというのが、政治の知恵というものです。

アングラマネーの活用は、人間の悪を善に転化する、政治的英知の発露とも言えましょう。

 こんなことが、年中行なわれては問題ですが、何百年に一度の危機なのですから、こういった大英断をこそ、日本のリーダーたるべき人達は行なって欲しいと思います。

 そもそもこの300兆円は、国家の再生の為の基金ですから、なんといっても大義名分があります。
言わば、「助け合いファンド」であり「国家救済ファンド」であるわけですから、日本国民の国を想う気持ちが発揮されれば、300兆円を集めることは決して難しくはないはずです。


2)この300兆円をどのように使うべきでしょうか?
 先ず、100兆円は、文句なしに、東日本大震災と福島原発事故からの復旧の為の復興財源にあてます。

 残り200兆円は様々な形で運用し、日本経済再生の起爆剤とすると同時に、世界的に運用して、利益を出し、日本の財政再建に役立てたいと思います。

 勿論、300兆円は、従来の一般会計とは全く別の独立した特別会計として運用します。
100兆円は、復興財源とし、これは使い切りですが、残り200兆円の運用利益は、年2ー3%を目標とします。

 200兆円が年利2%で運用できれば、4兆円、3%で運用できれば6兆円の利益をあげることができます。(ビデオの中では、200兆円の2%の利益が6兆円と、間違って発言してしまいましたので、訂正させて頂きます。)

 ジョージ・ソロスさんのクォンタム・ファンドは、年平均15%の運用益をあげ続けたそうですが、そんなべらぼうな高配当は望みません。
年率2%から3%の運用益を出すというのは、極めて現実的で控えめな目標といってよいでしょう。

 控えめに見積もって、年間4兆円の運用益が出れば、これを100年積み上げれば、400兆円となり、100年後には、300兆円の特別国債を完全に償還することができます。

また、100年という数字にこだわらなければ、この4兆円から6兆円の運用益の半分くらいを、日本の一般会計に補てんしてゆけば、既に発行してしまった国債を徐々に減らしてゆく事にも役立ちます。

また、年間1兆円ずつ増えてゆくという社会福祉予算を支える財源ともなります。


 更に200兆円の投資対象としては、以下のような対象を考えるべきでしょう。

 先ず第一に、現在日本で行なわれている様々な技術開発に大胆な研究開発投資を行なうべきです。
多くの中小零細企業が、優れた技術を開発しつつありますが、研究開発資金の不足から、その実現が足踏みしてしまっています。
ベンチャー・キャピタル投資で、数兆円の金をこの分野に流し込めば、日本の技術力は、更に飛躍的に伸張することは確実です。
ベンチャー・キャピタル投資では、10件に1件でも成功すれば、株式を上場して、ベンチャーファンド事体は大きな利益をあげることができますから、研究開発資金の大盤振る舞いが可能となります。

 第二に、日本が必要としている資源を確保する為に、この資金を活用すべきです。
日本が必要としているエネルギー資源や鉱物資源を大胆に買収すべきです。
金の値上がりが確実視されていますから、世界中の金鉱山をこのファンドで買い占めることも可能なはずです。
更にこれからは、世界的な食糧不足が予測されていますので、世界中の良質な農地を買収しておくことも必要でしょう。

 更に、GEやGoogleのようなハイテク企業やエクソンモービルのような資源メジャーの企業買収も行なうことも可能です。
株価時価総額が最高となったAPPLE社ですら、その総額は日本円で約26兆円に過ぎません。
株式は、50%以上を入手すれば、企業の経営を支配することが可能ですから、26兆円の半分は13兆円に過ぎません。
そうすれば、日本国民が、APPLE社の最大の株主として経営権を行使することになります。

APPLEと日本のハイテク企業の連携協力が行なわれれば、日本経済飛躍の大きな力となってゆくでしょう。

 このように、夢のある「右肩上がり」の日本経済を構築することが可能になります。

このように考えてくれば、日本国民には、経済を活性化させる基本的な原資(元のお金)もあれば、その能力もあります。

 これをうまく引き出して、国民を説得し、ヴィジョンを実現化することこそ、政治家に課せられた使命でしょう。


 民主党代表選の候補者達には、このような夢と実現性を兼ね備えた大きなビジョンについてこそ、話しあってもらいたかったと思っています。


 ちなみに、このテーマについては、私の既にNET上で公開した「藤井厳喜アカデミー第2弾」で同様のビジョンについて具体的に語っていますので、是非、ご参照ください。

★ブログ版: 藤井厳喜アカデミー第2弾 日本を復興させる智恵(全4講) http://www.gemki-fujii.com/blog/2/ ★YouTube再生リスト  【第2弾・藤井厳喜アカデミー 経済篇(随時更新)
 http://www.youtube.com/my_playlists?p=E4F42E64ED2C36F7




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【藤井厳喜アカデミー関係動画・復習用の動画再生リストが出来ました】

 ■ 再生リスト【第1弾・藤井厳喜アカデミー国民の為の政治学講座・全篇
 http://www.youtube.com/watch?v?=zn5eCTbgHxc&list=PL72D9C8776C?E15846
 2010年2月1日開校のガイダンスから全12回講義、補講までの全講座をまとめました。

 ■ 再生リスト2 【近現代世界の国際秩序の変遷:新しい世界史
 http://www.youtube.com/playlis?t?list=PLE25877D424835D45
  こちらは、2010年1月20日の藤井厳喜・講演会で「近現代世界の国際秩序の変遷」について語ったものを、改めてリストにまとめてみました。
 この日、私が伝えたかった事は、歴史的な時系列を振り返り、日本が大局的に言って、国際関係のどのようなポジションにいるかという事です。
  米ソ冷戦後の世界にの権力構造がどのようなものになるか、という点を大胆な仮説も含めて、語らせてもらいました。
ここで取り上げる動画は限られた時間の講演の中の一部の内容ですが、大学で私の『国際関係論』や『新しい世界史』の授業を受講される方のご参考にもなればと思い、取り上げます。

 ■ 再生リスト3 【第2弾・藤井厳喜アカデミー 経済篇(随時更新)
 http://www.youtube.com/my_playlists?p=E4F42E64ED2C36F7

 ■ 再生リスト4 【藤井厳喜AJER出演:経済解説番組
 http://www.youtube.com/playlist?list=PLE09AEB972E22D31B&feature=mh_lolz
 ↑ 随時、更新してゆきます。






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