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本日、『NHK捏造事件と無制限戦争の時代』無事、印刷入校完了

投稿日:2009,10,28


 この本の編集校正の最後の最後の詰めの段階で、細かな作業に忙殺されていた為、3日もブログを休んでしまいました。
申し訳ありません。
本日、正午までに著者としての全ての作業を完成する事が出来、今はホッとしています。

 この本は、5月に構想し、9月上旬までには書きあげたのですが、ジョルダンブックスに出版を拒否された為、それ以降は、新しい出版社を探す事に奔走し、総和社さんという良きパートナーに巡り合えて、ようやくこの本の完成の最終段階を迎える事ができました。

今年は暑い夏の間、外に取材調査に出かけている以外の時間は、殆ど引き籠り状態で、睡眠不足に悩まされながら、原稿を書きすすめました。
今、ホッとはしていますが、この段階に来ても、今後、どんな妨害が待ち構えているかもしれず、本当の意味では気が抜けない毎日が続きます。

9月上旬以降以来、「発禁処分」になる前にも、出版社サイドとの様々な摩擦があり、その交渉に苦労をさせられました。
しかし、所謂、「発禁処分」が決定して以降の苦労は、これを更に倍加するものでした。
多数の取材や写真提供などでお世話になった方々には大変、ご心配とご迷惑をおかけしました。
中には、私が政治的圧力に屈して、出版を断念するのではないか?と、危惧された方々もいらしたようです。
これらの方々のご心配や憂慮にお応えする為に、多大の時間と労力を必要としました。
しかし、最終的には、ご理解を頂き、これらの方々との信頼関係を保つことが出来たのは、大変嬉しいことでした。

夏の暑い間は執筆と緊急出版に向けた制作と調査取材、三昧で毎日があっという間に過ぎてゆきました。
9月は、出版妨害対策とそれに関した交渉、厖大な関係調整、そして版権移動の為の出版社通いとそのプレゼン、説明や対応であっという間に毎日が過ぎてゆき、10月13日に総和社様でのGOサインが決定したと同時に、今度は至急、500ページものデータのチェックや、版の組み直し作業、デザイン構成の調整のし直し等々で又、徹夜近い作業生活となり・・・私にとって強烈な2009年の夏と秋になりました。

本日の入校完了まで、本当に「時間に追われる」状況下であった事、この本の制作過程において、あまりに多岐にわたる関係者(取材協力者様等)がいらっしゃり、事務局の人手も常に限界状態であった為、全員の方に、完璧な連絡、報告などが出来きれなかった部分もあったと思いますが、この場に借りて、どうかご理解、ご容赦願いたく申し上げます。
逆に、再度、原稿をチェックし直し、非常に慌ただしいスケジュールの中、(昼夜問わず、緊急で)無理をいい、更なるご協力を頂きました多数の方々にも、心より御礼申し上げます。

まぁ、書き出せばキリがない、裏話、制作秘話だけでも本が一冊書けてしまうような、色々がありすぎましたが、最も最近の制作裏話を伺わせる一例をあげると、(殆ど、グラフィックやデザインも完成している)印刷入校前日夜の「超直前」の段階でも、まだ、冷っとさせられる出来事もありました。

例えば、本書では、大量の写真が出てくるのですが、そのうち、某新聞社系のフォト・データサービス会社を通じて、既に申し込み、その写真をお借りしてデザインの版を組んでいたページの中の写真扱いについて、「公の売りもの」として公開されている報道写真を購入したのにも関わらず、急遽、「肖像権、侵害で訴えられる可能性もありますので、ご注意し、写真に写っている当人への許可をとって頂きたい」という連絡が入ったというエピソードもありました。

これまでの「出版妨害」「発禁処分」という経緯もある為、即、弁護士さんに知り合いを通じて、確認をお願いしたり、訴訟対策を前提とし、そのページをどうすべきか?という判断を至急、即座にとり、同時に、そういう事があった時には、対策用のページを考え、すかさず新たに用意する等してスタンバイしなければなりません。

ちなみに、一番最後、入校超直前時間にドタバタさせられたページというのが、NHKの福地会長の顔写真を扱ったページでした。

慎重に慎重な対策を考え、即、つくって対応したページが以下、コレ。

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そしてページをまたまた差し替え、さて入校…と思いきや、またその直前で、電話がかかる。

結局、本文は、写真を扱って大丈夫という確認がとれ、寧ろフォトサービス会社から「どうぞ、肖像権は大丈夫になりましたので、お使いください」という連絡が入ったので、出版社さんとも相談した上、通常の従来通りのページに、また差し替えると言う事になりました。

上記、肖像権対策用でつくったページは、まさに『幻のページ』となったわけですが…。

要はこのような、至急・緊急の対策や、現場のその度の差し替え対策用のデータ作成を即座につくっていただいたり、また差し替え、戻したり…などという事を、最後の最後のギリギリまで、発売日を送らせないで済むよう、まさに「時間」と闘いながら、大急ぎで奮闘してゆくという緊迫感ある環境下の入校作業でした。
その為、常に予期せぬハプニングが起こっても、即座に、応じられるよう常にスタンバイし厳戒態勢でいました。

そのような訳で、ホッとしつつも緊張が続いています。




11月7日には、台湾フォーラムでお話をさせて頂く予定になっています。
また、その日は、この本の『先行発売会』の機会にもなっています。

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 2100円(税込)・総和社/刊 【11月13日全国書店発売予定】
 四六版/496ページ 

≪お知らせ・(台湾研究フォーラム講演会&『NHK捏造事件と無制限戦争の時代』先行発売会≫
11月、12月と続けて、台湾のもつグローバルな重要性を指摘する講演会、及びシンポジウムが続きます。

 11月7日は、台湾研究フォーラム(台湾研究論壇)の第128回定例会で、以下のテーマで講演させて頂きます。

 演題: 無制限戦争時代における台湾の地位 ― グローバル地政学から見た台湾独立
 日時: 11月7日 (土) 午後6時ー8時
 場所: 文京区民センター2-A
      電話:03(3814)6731 
 住所: 東京都文京区本郷4-15-14 
     ※文京シビックのはす向かい 
     都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩1分
      東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」徒歩1分
      JR「水道橋駅」徒歩10分 

参加費: 会員500円、一般1,000円 
懇親会: 閉会後、会場付近にて。(会費3,500円、学生1,000円)
申込み: 11月6日までに下記へ。 
     E-mail:taiwan_kenkyu_forum@yahoo.co.jp 
     FAX: 03-3868-2101


 尚、この日のこの会場にて、最新刊『NHK捏造事件と無制限戦争の時代』先行発売会が行われます。


多くの方々に、この会場でお逢いできます事を楽しみにしております。


※ 無制限戦争については以下、動画をご参考下さい。