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拓殖大学公開講座「日本塾」で講演

投稿日:2009,10,18


18日土曜は、午後1時から拓殖大学日本文化研究所の公開講座「日本塾」で講演した。

タイトルは、「日米関係と多極化の時代」。

公開講座「日本塾」は、井尻千男先生を塾長とし、月1回のペースで開かれ、ゲスト・スピーカーは主に日本文化研究所の教授ないし各客員教授である。
私の講演は「日本塾」の第5講であった。
以下のようなレジメに従い、講演した。

【レジメ】

1.オバマ核廃絶とアメリカの衰退
   →日本核武装の必然

2.アメリカ発金融恐慌はなぜ起きたか?
  製造業の衰退
   →解決不能となった双子の赤字
   →金融バブルの発生と崩壊(参考資料に詳しく)

3.シナが日本に仕掛ける「無制限戦争」
  無制限戦争=「あらゆる人間の活動領域を戦争とするような戦争」
   → 特に情報戦争 → NHK捏造事件

4.東アジア共同体とは大シナ帝国圏
  日本をシナの属国化する民主党外交
   → 保守を支援する日本財界の不在
   → 台湾・馬英九政権と類似する日本・鳩山政権

5.多極化し、群雄割拠化する世界
   → 前近代の闇に落ちる世界

6.日本を更に解体する共和制革命
   → 道州制、大統領(首相公選)制 etc
   → 強い共同体に根ざした基礎自治体とそれを束ねる強い国家こそ重要


 はじめ2時間は、上記のレジメに従い、私が講演。
第二部は、井尻先生が、これを受けて約1時間独自のアメリカ論を展開、第三部は約1時間、二人の対論および、会場参加者との質疑応答の時間となった。
4時間の長丁場だが、大変充実した内容であったと思う。
日本塾は毎回、同じような時間構成で行なわれている。

当日の様子は、チャンネル桜が録画しているので、後日、チャンネル桜で公開されると思う。


 私の話の内容については、レジメの項目を見ればご理解いただけると思うが、最も力を入れて論じたのは、民主党の外交政策、特にその東アジア共同体論が日本を滅ぼし、シナの属国化させる最も危険な外交政策であるという点であった。

当日、配った資料では、ブログで展開した日本における『共和制革命(道州制、大統領制など)を狙う人々』のシリーズから何篇かの論文を収録した。

東アジア共同体の成立が如何に不可能であるかについては、これまでブログでも取上げたり、先日16日に発売された激論ムック最新号『迷走日本の行方――内閣支持率70%?!死に至る日本の病と新政権(OAK MOOK 308 撃論ムック) 』でも書いているが、一言でその不可能である理由を言うとすれば、次のようなジャック・アタリ(フランスを代表する知識人)の指摘だけで十分であろう。
「ヨーロッパが少しまとまり、今日のEUというかたちになるまでには、1000年にもわたる内戦が必要であった。」(ジャック・アタリ著「金融危機後の世界 」P249 )。

つまり、東アジア共同体が成立するには、これからアジアにおける1000年以上もの戦争が必要になるのである。
一体、これを誰が望もうか?


激論ムック最新号『迷走日本の行方――内閣支持率70%?!死に至る日本の病と新政権(OAK MOOK 308 撃論ムック) 』は、前号に続き、鳩山民主党政権の危険性を鋭く批判してあますところがない。
今、日本人が最も読まなければならない雑誌の一つであると思う。

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発足後、高い支持率を維持する鳩山民主党政権。しかし、その実態は政権末期と言える。
数々のマニフェスト破りや首相の犯罪は大きく報道されず、地上波テレビを中心とする大メディアは、民主党政権の問題点にほとんど沈黙している。

しかし、それ以上に問題なのは、国民の広範な議論が必要とされる国家の基本問題を、マニフェストから隠したまま、旧社会党のイデオロギーにそった法案を次々と成立させようとする恐怖政治が行われていることだ。
しかも、メディアは、全体主義の国家権力の代弁者ととして、それらの情報を封鎖していることだ。

メディアと一体となった、民主党恐怖政治は、日本をどこへ向かわせるのか?
 全国にさざ波のように広がる不安に応え、本ムックでは第一線のジャーナリスト、論客、研究者が現場から日本の行方を分かりやすく解説。
また、緊急特別座談会で、衆院選挙で4年ぶりに国政に復帰した城内実衆議院議員、小林よしのり氏、三橋貴明氏、西村幸祐が、そんな日本の現状を告発し、日本の進むべき道を訴える。
迷走する日本の行方へ、全国民注目のムック、いよいよ発売。


以下、目次。

【目次】

◎口絵カラー 日本の現在。カオスの淵から見えるもの

◎緊急特別座談会
STOP!日本解体計画―抵抗の拠点をどこに置くのか
城内実×小林よしのり×三橋貴明×西村幸祐
◎追悼、中川昭一氏。誰が政治を殺したのか? 西村幸祐 28

◎総特集1 失われた日本人の座標軸
世界は新政権をどう見たか 島田洋一
米中接近と「東アジア共同体」という幻想 藤井厳喜
中国の「今」と日本の迷走 宮崎正弘
政権交代で揺れる沖縄の防衛 恵隆之介
「台湾=生命線」を忘れた日本人 永山英樹
ついに一線を越えた高金素梅 林建良
キューバ革命から見た、迷走日本 奥村篤信
民主党・対北政策への不安と期待 増元照明

◎特集1 「日本人のもの」でなくなる日本
どんどん広がる偽装認知 桜井誠
移民政策のツケに苦しむフランスを見よ 但馬オサム
国籍のありがたみを忘れた日本人 石平
中国人留学生というトロイの木馬 有門大輔
赤い十字架の恐怖―韓国キリスト教の精神侵略 若杉大
朝鮮通信使イベントを警戒せよ 但馬オサム

◎特集2 メディアが死守する戦後レジーム
平成の秩禄処分という見方 高山正之
「新世紀のビッグブラザーへ」の世界へ進む日本 三橋貴明
敢えて自民党の下野を歓迎する 岩田温
これからのメディアに問われるもの 水島総

◎column
ある二等陸佐の嘆き  若杉大 126

◎総特集2 民主党内閣の恐怖
迷走&暴走する民主党新政権 花岡信昭
私は民主党の国家解体政策を許さない 土屋敬之
女流国防論第11回 北沢大臣の着任先は『敵地』なのか 桜林美佐
既に鳩山民主党も中国の手に堕ちたか 山村明義
民主党の日本解体法案の真実 水間政憲
首相官邸異状あり  阿比留瑠比

◎column
支那げしの花・アグネス・チャンに「白い靴下は似合わない」 鉄幹ばなな
まだいたのか、田中真紀子! 詠清作

◎連載
匿名コラム 天気晴朗(伍)滑稽に踊る哀れなゴマメ太郎
思想の誕生第11回 「神の国」アメリカ 「神の国」日本(一) 西尾幹二
21世紀からの思索第11回 早くも訪れた民主党の落日―矛盾だらけの「社民」政権 西部邁
情報の考古学第10回 変革の思想が問われていた時代(その3) 西村幸祐
ネット言論多事争論第11回 激震が走った芸能界とスポーツ界 宮島理
知垢庵夜話第11話 ミユキ・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンド 但馬オサム

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執筆者プロフィール


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私も、『米中接近と「東アジア共同体」という幻想』(P35-)のタイトルで論文を寄稿している。

是非、参照して頂きたいと思う。