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光文社にてメディア業界者、情報交換会の参加

投稿日:2009,09,21

本日は、午後から光文社9階プレゼンルームにて、メディア関係者の情報交換会(勉強会)に参加してきた。
主催は、光文社・元ペーパーバックス編集長の山田順さん

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私自身が著者としても危機感を持っている、この出版業界(活字・書籍の世界)の市場の縮小について、プロの書籍の世界に関わりのある業界人の方々と、非常に有意義な意見交換会をさせて頂いた。

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現在、日本の出版市場は毎年、年3から5%ずつDOWNし続けている。
特にリーマン・ショック以来、書店統廃合の激化、急速な淘汰、相次ぐ倒産等もあり、今年は昨年比10%マイナス以上になっているかもしれない。
99年、日本の出版市場は2.6兆円であったが、現在は、既に2兆円を切り、来年の時点ではどれだけの淘汰が進み、縮小されているかは定かではない。
つまり、このままの勢いが進むとすれば、あと5年もすれば、現在の市場規模の半分になる可能性が強いとみなければならないだろう。

一方、そうした中、シナでは、今年、出版の市場規模が2兆円を超え、このまま(経済規模だけでみると)益々増大を続けるだろう。
TVや新聞などのマスメディアは日中記者協定で、シナに不都合な事は報道できないようになっていて、既に自由はなくなったが、今また、出版の世界においても、出版業界各社、業界人のシナ市場への期待とへつらい(幻想)がバブル化する危険性があるとみている。

しかし私は統計数字だけに騙され、真の価値や可能性を見失わないでほしいと思う。
そもそも、10数億の民を抱える貧困大国で、出版業界が成長しているからと言って、そこに進んだ日本の出版業界が参入して儲ける可能性は極めて限られていると言える。
シナの出版界はシナ人自身の為にあるのであり、共産党は一党独裁の政治を継続する事により、外国人がその成長市場の美味しいところを取らないように監視している。
シナに行けば出版界もどうにかなる、と考えるのは大きな誤りである。

人口は13億とか14億いると言うが、未だに貧困層が圧倒的に多いので、日本のファッション誌を翻訳したところで、その対象となるマーケットは、決して13億、14億いるわけではない。
地域格差もあるし、言語も違うし、日本と同様の均一のマーケットが13億人いると考えるのは、明らかに幻想である。
本日は電子化によって、マーケットの縮小に対抗し、ジャーナリズムの世界の未来を切り拓こうという趣旨ではあったが、日本には必ず、書籍本来の姿を愛している人もいるはずで、デジタル化の反動としての本来の書籍ファンの掘り起こしにも書籍業界の将来があるのではないだろうか?
(利益率、ビジネスモデルそのものの抜本的見直し等、まだまだ「手をつけていない事」「“やれない”のではなく、“出来ないと思っているだけ”の体質的問題」は一杯ある。)
そして、まだまだ『足元』に、潜在的なところに、日本のジャーナリズム、書籍・出版の在り方の可能性の未開拓分野の「富」も改革すべき点もあるはずだと確信している。

様々な先進的な試みの話を聞きながら、一方で逆の「本来の書籍マーケット」を確保し、よりその富の質、価値を発展させる可能性もあるという事を考えた。
真に価値あるものを求める人は、時代や国に関わらず常に存在するはずであり、その人たちを対象にした正直でクォリティの高いビジネスを追及すべきではないか、とも感じた。
私としてはどちらかと言えば、そちらの方を追及していきたいと考えている。


本日は他にも各専門家からの貴重なプレゼン、最先端の技術紹介や提案、意見もなされ、大変勉強させられる有意義な会であった。

そしてまた、つい先日、光文社Paperbacksシリーズの最終号となった『イノベーションのジレンマ 日本「半導体」敗戦 (光文社ペーパーバックス) 』という本を出されたばかりの、半導体業界・専門家である湯之上隆さんの『日本半導体はなぜ凋落したか?』という貴重な話もうかがえた。
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またその話の詳細や本日面白かったその他、エピソード等は、明日にでもしたいと思う。

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この勉強会後の懇親会でも会に参加された方々と大いに盛り上がり、有意義な時間を過ごさせて頂いた。

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私も、日本の言論界のジャーナリズムを守る為にも、今後も大いに奮闘し、著者として執筆や研究に力を入れ、こうして発信するだけでなく、業界自体のあり方等についても貢献できるよう、多くの方々と共に新たな時代創りとなるチャレンジをさせて頂きたいと思う。