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民主党勝利の良いところを探す

投稿日:2009,09,01

 8月中は、「NHK捏造事件」の取材調査や執筆の為、ブログが休みがちで申し訳ございませんでした。
日本でも民主党政権が生まれる大転換期にあたり、更に、気を入れ直し、9月からまたブログも力を入れ、情報発信をしていきたいと思います。


   民主党の大勝には非常に危機感を覚えた。
その理由は、民主党の中にある極端に国家破壊的な要素である。
例えば、外国人参政権実現や、言論統制局「恒久平和局」設置等の非常に危険な共同体破壊的な、また極左・ファシズム的な要素があるからである。

 しかし、それを承知の上で、「明日を生きる為に」敢えて、民主党勝利という現実の中にプラスの要素も探してみたいと思う。


 どんな悪い事件の中にも1つや2つ、プラスに転化しうる要素があるに違いない。


1. 自民党と公明党の縁が切れた事

 今まで、自民党が真に保守党的な愛国的な政策を取ろうとした時に、それを常に妨害し、阻止して来たのが公明党であった。
外交政策においても、国交正常化以前から、公明党が著しく親中的な党であるのは周知の事実である。今回、嫌でも自民党と公明党の連立は終わってしまった。

今まで、自民党の政治家が持ち続けて来た幻想は、公明党の支持がなければ選挙に勝てないという考え方であった。ところが、今回の民主党を見れば分かるように、国民の支持さえ得られれば、公明党の支持など無くても、選挙で圧勝できる事が分かった。

従来の自民党の非常に強い支持基盤の1つは、伝統的な宗教団体であった。
彼らは自民党と公明党との連立を見て、公明党の支持母体である創価学会への反発から、自民党支持を止めてしまった。あるいは、支持するにしても、熱心な支持は消えてしまい、極めて形式的な援助しかしなくなってしまった。
これが近年、自民党が選挙に弱くなった理由の1つである。

公明党、創価学会と縁を切れば、伝統的な宗教団体の支持を再獲得する事が出来る。
これは、日本の保守再生には明らかにプラスであろう。


2. 官僚制度の刷新が期待できる

官僚制度をひたすらバッシングすればよいという風には私は考えていない。
寧ろ、これ以上の官僚制バッシングは、国家解体に繋がるのではないか?と恐れてはいる。

しかし、社会保険庁の悲惨な状況などを見ると、やはり戦後60年を経て、日本の中央官庁に蓄積してきた腐敗・堕落を一掃し、刷新しなければならないのは確かである。

庶民感覚からすれば、あれだけどうしようもない「消えた年金」問題を見せつけられていれば、やはり野党の民主党に投票せざるを得なかったであろう。
また私も、民主党の年金一本化の公約は、支持できる。
また、民主党の公約の影響で、自民党の年金政策もだいぶ進歩したものになっていた。

やはり与党が変わらなければ、行政組織の刷新は難しいのであろう。
民主党に期待したいのは、行政組織を破壊する事ではなく、行政組織を刷新し、官僚にも真の働きがいとやる気を与える事である。
旧い腐敗した切り捨てるべき部分は、切り捨てながら、国民の為に効率的で柔軟な行政組織を創ることが民主党に期待されている。

マスコミ受けを狙っての、過度の官僚バッシングは慎むべきである。
今までは自民党の特定政治家とつるんだ官僚のみが特権を行使する、といった面は否定できなかったと思う。
こういった悪習を排し、清潔で国民全体に奉仕する行政組織を再構築しなければならない。
これも、民主党に与えられた使命である。



 それにしても、外交政策の危うさがやはり民主党に関しては心配である。
内政の失敗はやりなおすことが出来ても、外交の失敗はやり直す事が出来ない。
「外交の失敗」は、即ち、「亡国」である。

それを棚上げし、敢えて、民主党勝利に期待する事を考えてみたら、以上の2点となった。


ここで真の愛国派が取るべき方策は、3つあると思う。

第1に、民主党の中に、愛国的抵抗勢力を組織する事である。

民主党にも、現実的な外交政策を主張している政治家は少数ながら存在する。
松原仁議員、前原誠二議員、長島昭久議員、中津川博郷議員、などは、まっとうな現実的な外交政策の支持者であり、シナの脅威をハッキリと認識している。

彼らは、民主党の主流派とは言えないが、彼らに一定のグループを党内に造ってもらい、極左的なそして国家破壊的な政策を民主党にとらせないように、党内の抵抗勢力になってもらう必要がある。
我々も彼らの活動を積極的に支援すべきである。


第2に、自民党の中に、真性保守の復活をはかる核になるグループを創る事である。

今回の、自民党大敗の最も単純にして、根幹的な原因は、麻生内閣が真の保守路線を打ち出せなかった事である。
例えば、安倍首相も麻生首相も、靖国神社に参拝せず、明確にシナの反日外交にNOと言わず、その保守色をあまりに曖昧にしてきた。
国民の中の真に愛国的な人々は、そんな自民党にすっかり愛想を尽かして来た。
自民党が、自主憲法制定を訴えた党創立の原点に返れば、多くの揺るぎの無い支持者を結集できるはずである。

自民党を、真性保守党として再生させるコア・グループが自民党の中に出来なければならないし、我々もこれを積極的に支持しなければならない。


第3に、平沼赳夫先生や、城内実議員のような、自民党の外にも真の愛国者=保守派は存在する

彼らが、自民党に復党すればよし、復党しなければ、独自のグループを創るであろうから、この第3のグループも我々は積極的に支持すべきである。

以上、3つのグループが、可能な限り、連携すれば、民主党の持つ国家破壊的な、そして共同体破壊的な要素はかなり抑制できるであろう。


私の見たところ、民主党で新しく国会議員に当選して来た人々の中には、かなりの「カン違い愛国者」がいるものと思われる。

 十分な知識がない為に、日本を解体する事と、日本を良くする事の区別がつかないような、未熟な人たちである。
取敢えずは、彼らは小沢一郎闇将軍の一兵卒に過ぎないであろうが、教育すれば、国家破壊に反対してくれる政治家にもなり得るであろう。
彼らに対する教育や、啓蒙といった事も、我々、モノを書く人間の責任の一端であると思う。

自分にどれだけの事が出来るか分からないが、民主党圧勝に絶望せず、出来る限りの事をやっていきたい。