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小野田寛郎先生の講演に感動

投稿日:2009,05,17

 5月15日(金)午後5時半から憲政記念館(東京都千代田区永田町1-1-1)で、小野田寛朗(おのだひろお)先生の『日本への遺言』と題する講演を拝聴した。
 あのルバング島30年の小野田さんである。
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私は、小野田先生の言葉の一つ一つに大いに感動した。

 涙が自然に溢れ出て、とまらなかった。
そして、大いなる勇気を頂いた。

 「小野田先生は今も頑張っていらっしゃる。私のようなものでも、何とか頑張ってやってゆけそうだ!」 そう思えたのであった。
深く感動し、確信したのであった。

 小野田先生、本当に有難うございます。
会を主催していただいた西山雅規さん、藤井勝さんのお二人に心より御礼申し上げたい。

 小野田先生の講演は質疑を含め、2時間に及んだ。
内容は多岐に渡ったが、特に感動した点のみについて記したい。

 外国人記者が小野田先生に次のように聞いたという
「貴方は30年もルバング島で戦ってきた。それなのに、何故?天皇陛下は貴方に会わないのですか?天皇陛下に会いたいとは思いませんか?」
これに対して、小野田さんは次のように答えたという。
「私は靖国神社に行き、皇居前広場に行ってご挨拶をして出征しました。
日本に帰って来た時も、靖国神社にお参りし、皇居前広場に行き、天皇陛下に帰朝のご挨拶をしました。
一少尉が陛下に個人的にお目にかかるという事などは思いもよらないことです。
日本人は、日本人なら、これで十分なのです。」
この小野田先生の言葉を聴いた時に、私は、思わず泣いてしまった。

また、外国人記者は次のような質問も投げかけたという。
「小野田さんは30年間も兵役についていたのですから、その間の報酬を国家に請求したらどうですか?」
小野田さんは帰国した折に厚生省から約23000円の支給を受けたという。
戦後、帰還兵に支給された額を元に計算されたものであるという。
小野田さんは、それ以外のものは国家からは一銭も受け取っていないという。
小野田さん曰く、「死んだ戦友のことを思えば、生きて帰っただけで有難い事です。お金をもらおう等と言う事は思いもよりません。日本人なら、それが当たり前でしょう。」
私はこの言葉にも深い感動を覚えた。

小野田先生は、中曽根康弘という固有名詞は出さなかったが、「大勲位」という言い方で、中曽根元首相を鋭く批判した。
今や、中曽根さんは親中派である。
最近の中曽根さんの言動が国益の為になっているとは思えない。
小野田先生もそう感じられているのであろう。
「大勲位は陛下に返上すべきです」
という言い方で中曽根元首相を批判されたのであった。

小野田さんが帰国された直後に、NHKが取材を申し込んできた。
日時を約束して取材に応じたが、その約束を無視して突然、自宅を訪問してきたという。
元々、嫌々受けた取材ではあったが、約束を無視されて、益々NHKの非礼な態度に怒りが込み上げてきたそうである。

突然たずねてきた記者を叩き帰したそうである。
「今度の台湾に関するの報道も事もありますが、NHKは昔からおかしいですよ」というのが、小野田先生の感想であった。
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小野田先生と同じ時代に生きている。
小野田先生のお話を直接、聴くことが出来る。
それだけで私には大きな感動である。


参考、ご紹介 : 小野田先生について = 公式プロフィール
          小野田先生がなさっている『小野田自然塾