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山梨県の井尻先生宅にて、園遊会

投稿日:2009,05,09

 本日は山梨県の塩山にある拓殖大学日本文化研究所所長、井尻千男先生の邸宅で毎年恒例の園遊会が開かれた。
井尻先生宅は、長屋門を構える3000坪の邸宅で、先生の一族は先祖代々この地の豪族・武士であり、この地に住み続けてきたそうである。
何しろ地名が、下井尻郡の井尻氏ということで如何に先生の一族の歴史が長かったか想像がつくというものであろう。

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午前11時に先生宅に、日本文化研究所の関係者や、先生と交友のある方々が集い、昼食を共にしながら、大変楽しい座談のひと時を過ごした。

会のクライマックスは、『頌文邸(しょうぶんてい)』と、名づけられた茶室での濃茶の接待であった。

 この『頌文邸』は先生、自らが設計された建物である。
言論人に人は多いといえども、自ら設計をして、茶室を建てる能力のある方は恐らく井尻先生ぐらいのものであろう。

 先生のお話では、今後益々、形而上学的歴史論とでもよぶべき分野に力を傾注されたいとのことであった。
今後、益々、その方面において先生の天才的閃きが発揮される事であろう。
瑣末な事実や文献考証に捉われず、精神史としての歴史を追及するというのが恐らく形而上学的歴史論ということの意味であろう。
 
 これはやはり、井尻先生ほどの学識と直観力をもってはじめて出来ることであると思う。
私が兼ねてから尊敬するのは、先生における一種の美意識と美的直観力の鋭敏さである。
そしてそれが、政治力や経済力と並んで歴史を形成する1つの力である事を見抜かれている、その鑑識眼である。
本日も秀吉と利休の関係などについて大変、斬新なお話を伺うことができた。


 帰途は、チャンネル桜の水島社長や竹本忠雄筑波大学名誉教授と楽しく談笑しながら、東京に戻った。