藤井厳喜WEBサイト 公式ブログ プロフィールは、こちらトップに戻る 藤井厳喜WEBサイト | Fujii's Focus For Future 公式ブログ

吉田茂邸全焼

投稿日:2009,03,22

大磯の旧吉田茂邸、通称ワンマン邸が全焼した。

0003.JPG

実は、私は、この建物の中に二度、入った事がある。
0001.jpg
大磯の隣町、二ノ宮に私も大変御世話になっている鈴木利男さんという方が住んでらして、この方のご案内で、内部を見学させてもらったのである。
一度は、ワンマン邸の中の食堂で、一同7,8人で食事会を催し、それが実に楽しい思い出となっている。
旧吉田邸は、私の記憶が正しいならば、西武資本の管理するところとなっており、鈴木さんが会社側と話し合って、私達を招待してくれたのであった。
食事会の料理は確か、大磯のプリンスホテルから取り寄せたのではなかったか?と記憶している。

食堂は、西洋風で大きく、縦に長いテーブルであった。
いつも吉田茂が座っていたという、席からは、正面に大きなガラス窓があり、その窓のかなたには、富士山が見えていた。
二階の吉田の書斎には、吉田が現役の首相である頃は、極少数の側近しか入れなかったそうだが、吉田専用の木製の小さな湯船があったのが印象に残っている。

吉田がこの建物から、東京に通うために、無理やり道路を整備させ、これがワンマン道路と呼ばれた事などは、比較的良く知られた戦後政治のエピソードであろう。
当時、若手の政治家であった田中角栄などは、大磯に来ても、このワンマン邸の中に入る事ができず、門扉にあるインターホンで、挨拶だけをして、帰っていったといわれている。
0002.JPG
私がワンマン邸を訪問したのは、既に7-8年前の事ではないかと思うが、当時、西武資本は、この邸宅と庭の管理の為に、月何百万円かを支出していたと聞いている。
放火による全焼ではないかと思うが、何らかの、政治的な意図が隠された事件なのかどうかは、今のところ全く分かっていない。

吉田の孫にあたる、麻生さんが現役の首相であるだけに何か、隠された政治的意図がある事件ではないかと疑ってしまう。
0005.jpg
ワンマン邸を案内していただいた鈴木さんは、大正13年の生まれで、(株)エスデージーの創立者、現在は、書道家として活躍されている方である。